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真紅の楓並木をながめながら美濃に向けて歩いていきます。


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緩やかな登り坂の途中、神明神社がみえます。ここは長比(たけくらべ)砦(野瀬山城)への登り口になっています。姉川合戦の際、堀秀村が近江への入り口を守った砦で、当地が街道の要所であったことがよくわかります。

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しばらくいくと、長久寺集落にでます。柏原村の枝郷で、慶長7年の検地で15軒あったそうです。ここは近江、美濃の境、「寝物語の里」として知られます。

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その名の由来となった国境の細い溝。近江側に「亀屋」美濃側に「両国屋」という旅籠屋がありました。伝説によれば、義経が東国に去るとき、そのあとを追ってきた家臣江田源蔵が宿の主人と話しているのを隣国の宿に泊まっていた静御前の耳にするところとなり、二人がめでたく会うことができ一緒に旅立った・・ということです。街道筋ならではの、ロマンのあるエピソードです。

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現在の集落も、溝を挟んで東の家は岐阜県、西は滋賀県。お隣さんが他府県の人、ということになります。不思議な感覚ですね。なお、建物の建材をベンガラで塗るのは滋賀県の特徴で、国境から東には見られないということです。

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③につづく。