2016年01月

1月も終わりですね。
栗東歴史民俗博物館では、週末、栗東市青少年美術展が開催されました。

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みなさん、力作ばかり。
こどもたちの元気が伝わってくるようです。
作品展をきっかけに、こうやって多くの方が博物館に来てくれることがうれしいですね。
市民学芸員も参加している「文化財と拓本」展にも見入っていただいていました。

さて、来週は滋賀県教育美術展です。
2月3日~2月14日まで(8日(月)、12日(金)は休館日)。
滋賀県教育美術展で特選をとった力作が並びます。
またまた元気をもらいにいきましょう♪

1都名所圖會輪読会  
 2月20日(日)9:30~
 3月27日(日)13:00~

2文化ボランティア
 竹村鉄道資料の整理
 2月6日(土)13:30~ 2月20日(土)13:30~ 

3むかしのくらし体験教室
★スタッフは30分前に集合してください。
 2月3日(水)午前(竿)、2月5日(金)午前、2月10日(水)午前(市内小学校)、2月16日(火)午前   
 2月17日(水)午前、2月18日(木)午前(うす)
 
 
4市民学芸員の会公開講座
 3月12日(土)14:00~
 講師 松岡久美子さん(龍谷ミュージアム講師)
 ※内容は次号でお知らせします。
 
5懇親会
 3月12日(土)18:30~
 公開講座講師の松岡久美子さんを囲んで。

6RISSミュージアムロビーコンサート23
 ~貴族の愛した楽器 スピネット リコーダー~
 2月21日(日)14:00~
 出演は光永秀子さん(スピネット)、服部隆一郎さん(リコーダー)

7市民学芸員の会総会
 3月27日(日)15:00~
 来年度の事業について皆様のご要望をお聞かせください

【今後の展覧会】
★特集展示「文化財と拓本」
   ~2月21日(日)第2展示室
 ※博物館と市民学芸員の共催事業です。
★小地域展「林の歴史と文化」
 3月1日~5月8日

★こどもたちの美術展
 第46回 栗東市青少年美術展覧会
   1月29日(金)~1月31日(日)
 第62回 滋賀県教育美術展
     2月3日(水)~14日(日) ※ただし8日(月)、12日(金)は休館日
 


◆いずれの行事も参加できる方は栗東歴史民俗博物館まで◆
 

 

市民学芸員と栗東歴史民俗博物館の共催で開催中の「文化財と拓本」。
先週は展示に関連して拓本の実演会がありました。
文化財を写し取る拓本ですが、今回はその道具を紹介しようと思います。

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まずは画仙紙。拓本では紙を文化財に密着させる必要があり、伸びのいい中国製の画仙紙が使われます。
石造物、金工品、考古資料など、目的によって紙の厚さを選びます。
刷毛は紙を密着させるために水でぬらすときに使います。

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これがなくては始まらない。拓本墨。
市販のものもありますが、拓本家は手製のものを使うようです。
油・松煙・もぐさなどで作るとのことですが、人によってレシピは異なるようです。

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タンポ。絹に棉を詰めてるてる坊主のようにします。
棉も化繊を使う人、木綿の人様々らしい。
墨の出具合がかわるとのこと。

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霧吹き。ちょっと高級です。
水に濡らす方法もいろいろ。対象のものによってもかわる。

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紙を密着させる乾いたタオル、拓本を挟む新聞紙、画仙紙の固定に使う紐(ゴム)。

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その他。
現地でメモを取る、紙を切る、などのため文房具。
このほか長靴、軍手、ノート、方位磁石、カメラ、蚊取り線香、帽子、バケツ・・などが野外調査には必要です。

もっと詳しく知りたい方は、いがぐりの会まで。
(連絡先は栗東歴史民俗博物館です)

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本日は、展示「文化財と拓本」に関連して展示解説会と拓本の実演会が行われました。

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まずは展示担当の中川学芸員から展示の解説を聞きます。

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石造品とその拓本に見入る参加者。
この写真は金勝寺参詣道におかれていた丁石の拓本。今では貴重なものになりました。

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本日拓本実演する、わが栗東歴史民俗博物館市民学芸員の澁江会長も解説に参加。
これらの拓本も澁江会長がとられたものです。
拓本は文化財を記録に残す手段であり、文化財そのものには墨をつけず、文化財に紙をあてその上から墨をつけていくものであることを強調されます。
(魚拓とは反対ですね。ただし魚拓にもいろいろ方法があるらしいですが)

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解説の後、拓本実演にうつります。石造品に合わせた大きさの画仙紙を当てます。

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刷毛で水をつけていきます。

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紙がぴたりと石につくよう、ゴムで縛り、さらに側面にも水をつけていきます。

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水をつけ終わると、丸めたタオルで紙を石に密着させていきます。

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紙を貼りつける作業の出来具合は、拓本の出来に大きく影響します。
それゆえ念入りに作業。ただしやりすぎると紙がけば立ったり破れたりするので加減が必要。

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いよいよ墨をつけていきます。タンポに手製の拓本墨をつけ、石造品に貼り付けた画仙紙に墨をのせていきます。

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文字や加工の痕跡などには注意を払います。

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墨をつけ終わると、丁寧に拓本を巻き取っていきます。

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完成した拓本。石造品を見ただけではわかりにくかった文字が浮き上がっています。

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参加された皆さんは、様々な拓本を、興味深く見学されていました。

展示にも多くの拓本が展示されていますが、準備段階には市民学芸員がそのほか多くの拓本をとりました。
これからはそうした拓本の整理作業が必要になってきます。
とりあえず本日はお疲れさまでした(^^)/

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栗東歴史民俗博物館と市民学芸員の会が共催する、特集展示「文化財と拓本」が始まりました。
今回の展示は栗東や周辺の地域に伝わる文化財と、その拓本の対比で構成されています。
拓本とは、石碑や金属器などに刻まれた文字や模様に紙をあて、写し取るもの。はっきりしない文字などが、拓本をとることによって浮かび上がってくる。そして多くの人に見てもらうことができる。文化財調査の一つの方法として重要なものです。
しかし、多くの拓本を見ていると、拓本自体が持つ味わい深さや美しさにも惹かれていきます。

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会場にはまず、江戸時代にとられた古代瓦(瓦は白鳳期のもの)の拓本が・・・これは江戸時代に石や瓦を集め研究した人が拓本をとったもの。拓本は重要な蒐集、研究の方法だったのですね。
そして、会場に入ると江戸時代の版木とその拓本がずらり。本来は版木に炭をつけて刷るもの(版画のようなもの)。そのため、版木に紙をあてる拓本では、字がすべて反転しています。それがまた面白いところ。
文字や絵は鮮明にうかびあがっています。

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これは今回の展示に向けて、市民学芸員が拓本に取り組んでいるところ。
思うように文字が浮かび上がらない場合、何度もとりなおすことも。
今回の展示の裏にはこんな地道な作業があったのです。

展示では版木のほかに、市内の寺院が所蔵される梵鐘や鰐口などの金属製品、丁石や石仏、およびそれらの拓本が出品されています。それぞれの対比を楽しみながら、地域にのこる文化財をじっくりと観察してみてはいかがでしょうか。
展示解説会&拓本実演は、1月17日13時~開催されます。









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