2015年11月

連続講座「ここまでわかった!?近江の三つの宮」、本日は第2回、保良宮の巻です。

C360_2015-11-28-14-23-21-203

保良宮は、奈良時代に近江に造営された宮。大津市国分のあたりに想定されているけれど、その所在は不明な点が多い宮です。そして、この保良宮を舞台として繰り広げられる孝謙上皇や道鏡などのイメージなども相俟って、さらに謎めいた印象があるのではないでしょうか。
さて、本日の講師の先生方は、日ごろ石山界隈を歩き、保良宮研究を重ねられている方々です。

まずは、滋賀県文化財保護協会で埋蔵文化財のお仕事をされている小松葉子さん。
『保良京遷都計画への視点』
奈良の都の状況から、当時の都のイメージを語られた後、「保良宮は広い保良京の一部。保良宮を探す前に保良京を探しましょう」と言われます。現在保良宮に関連する遺跡といわれる石山国分遺跡のみならず、近江国庁周辺や膳所城下町遺跡、石山寺、さらには関津遺跡まで、広い範囲で考えていく必要があるとされます。そして、ご自身も踏査された石山の山間部に所在する「へそ石」について報告。保良宮のあたりにあった国昌寺との関連を述べられました。

C360_2015-11-28-15-12-14-800

次に、皇子山を守る会の千歳則雄さん。
『「保良宮」は幻の宮か』 
奈良時代の近江、そして保良宮をめぐる登場人物を軽快に解説されます。ミステリアスな仮宮の印象のある保良宮であるけれど、その実像はどうか。保良宮に近接した勢多唐橋は当時この国の大動脈。琵琶湖の水運も考えると、保良宮は交通の要害にあり、物流や人、情報の集まる地といいます。さらには外交も見据えた立地であると。保良宮造営を推し進めた、当時の近江国そして日本の政治のトップ、藤原仲麻呂の目論見を語られました。

今回の講座では、保良宮の重要性を学ぶことができたのではないでしょうか。
今度、ゆっくりこの地を歩きたいものです。

さて、次回は「近江大津宮」です。

連続講座「ここまでわかった!?近江の三つの宮」
 ★博物館研修室にて
 ★参加費(資料代 200円)市民学芸員のみなさまのお手伝いをお願いします。
 主催:栗東市教育委員会 公益財団法人栗東市体育協会 
    栗東歴史民俗博物館市民学芸員の会
 【第1回】「紫香楽宮」11月21日(土)14:00~…終了しました。
   講師 鈴木良章さん(甲賀市教育委員会)
   旧信楽町時代から、宮町遺跡の調査・研究にかかわってこられました。
 【第2回】「保良宮」11月28日(土)14:00~…終了しました。
   講師 千歳則雄さん(皇子山を守る会)
      小松葉子さん(滋賀県文化財保護協会)
   保良宮推定地を歩き、歩き、そして研究を重ねられている方々です。
 【第3回】「近江大津宮」12月5日(土)14:00~
   講師 櫻井信也さん(栗東歴史民俗博物館)
   博物館の櫻井さんから、じっくり大津宮の話を聞けるチャンスです! 


IMG_1473

栗東歴史民俗博物館で、連続講座が始まりました。
第1回目は「紫香楽宮」で、甲賀市教育委員会の鈴木良章さんに講演していただきました。
奈良時代中ごろの聖武天皇の時代。信楽の山間の地に宮が営まれました。
奈良の都から恭仁宮、近江、伊勢・・と行幸をつづけた聖武天皇。ついには紫香楽の地で大仏造立の詔がだされ寺院建設がはじまります。天平17(745)年正月には「新京」と呼ばれ、上級官人の饗応などが行われています。しかし、その後度重なる火災があり、聖武は恭仁宮に旅たちます。
そんな謎めいた宮の調査を続けられた鈴木さん。
ついには平成12年度に宮町遺跡で長大な建物を発見されます。掘っても掘っても規模が判明できないほどのものであったといいます。さらに北側では大型の東西棟、それを中心にしてもう一方の長大な建物が発見され、紫香楽宮の朝堂院が明らかになってきたのです。最近では朝堂地区を中心に、水田畦畔や発見された溝を手掛かりに、紫香楽宮の企画性を考えられているとのことです。
解明が進んできたと思われる宮町遺跡ですが、まだ全体の数パーセントしか掘っていないとのこと。これからの調査研究の進展が楽しみです。

IMG_1471

さて、来週はさらに謎めいた宮、保良宮です。

連続講座「ここまでわかった!?近江の三つの宮」
 ★博物館研修室にて
 ★参加費(資料代 200円)市民学芸員のみなさまのお手伝いをお願いします。
 主催:栗東市教育委員会 公益財団法人栗東市体育協会 
    栗東歴史民俗博物館市民学芸員の会
 【第1回】「紫香楽宮」11月21日(土)14:00~…終了しました。
   講師 鈴木良章さん(甲賀市教育委員会)
   旧信楽町時代から、宮町遺跡の調査・研究にかかわってこられました。
 【第2回】「保良宮」11月28日(土)14:00~
   講師 千歳則雄さん(皇子山を守る会)
      小松葉子さん(滋賀県文化財保護協会)
   保良宮推定地を歩き、歩き、そして研究を重ねられている方々です。
 【第3回】「近江大津宮」12月5日(土)14:00~
   講師 櫻井信也さん(栗東歴史民俗博物館)
   博物館の櫻井さんから、じっくり大津宮の話を聞けるチャンスです! 

「馬のまち栗東」の博物館に馬が集合?
いえいえ、今回集合したのは生きている馬ではありません。
土でつくられた馬「土馬」です。それも今から約1300年前のもの。
本日11月14日から栗東歴史民俗博物館ではじまる特集展示「地のまつりと水のまつり」で奈良時代の土馬が集合しているのです。
土馬は、奈良時代を中心に雨乞いなどの祭祀に使われたとされるもので、川や溝の跡から発見されます。
栗東では、奈良時代の役所跡の岡遺跡、手原遺跡などを中心に10体の土馬が、滋賀県全体では100体程の土馬が発見されています。
今回の博物館展示では、栗東以外から発見された土馬も約20体集合し、総勢30体の土馬が並んでいます。
なかでも栗東の下鈎東・蜂屋遺跡出土品は、窯で焼かれた「陶馬」で鞍や手綱などが表現された優品です。でも正面からみた顔はすこしユーモラス。

20151113_193953_686

市外から来てくれた土馬のうち、野洲市北桜南遺跡のものは珍しく完全な形をしています。こちらも足の太さや顔のぼってりした感じなど、親しみのもてる姿です。
また、大津市宇佐山古墳群の土馬はデフォルメされて、小さなオブジェのよう。これは奈良の都などで多く出るもので、滋賀県では珍しいものです。

さて、多くの土馬が壊された状態で発見されるのはなぜでしょう?
本来、雨乞いなどの儀式で生きた馬が生贄とされていたようで、土馬はその代用品と考えられています。そのため、壊され殺された状態で奉げられるようです

多くの土馬たちに出会える機会です、ぜひ博物館へ!(12月27日まで開催されてます)

img147





1都名所圖會輪読会  1031日 13:30
 ☆120頁4行目「珎皇寺は建仁寺の南松原通り尓あり・・・」の条より

2文化ボランティア
 11月1日(日)13:30~(終了) 
 11月26日(木)13:30~
 1月9日からの展覧会「文化財と拓本」(仮称)にむけ版木の整理をしています。
 拓本をやってみたい方、この機会にぜひご参加を!!

3むかしのくらし体験教室
★スタッフは30分前に集合してください。
 11月17日(火)13:00 11月19日(木)9:30(竿) 11月20日(金)13:00(竿) 12月1日(火)13:15(竿) 12月3日(木)13:15(竿) 1月13日(火)9:30(市内小学校・臼) 1月14日(木)午前、午後(市内小学校) 1月15日(金)9:30(市内小学校・つし)13:30(市内小学校・つし) 1月19日(火)9:30、午後(市内小学校) 1月20日(水)9:30(竿) 1月21日(木)午前(市内小学校・竿)、午後(市内小学校・竿) 1月22日(金)午前・午後とも(市内小学校・竿)1月26日(火)9:30(竿)13:00(市内小学校・竿) 1月27日(水)9:30(市内小学校・竿) 1月28日(木)9:30 1月29日(金)9:30(竿) 2月5日(金)午前 2月10日(水)午前 2月16日(火)午前 2月17日(水)午前 2月18日(木)午前(うす) 
 


4連続講座「ここまでわかった!?近江の三つの宮」
 ★博物館研修室にて
 ★参加費(資料代 200円)市民学芸員のみなさまのお手伝いをお願いします。
 主催:栗東市教育委員会 公益財団法人栗東市体育協会 
    栗東歴史民俗博物館市民学芸員の会
 【第1回】「紫香楽宮」11月21日(土)14:00~
   講師 鈴木良章さん(甲賀市教育委員会)
   旧信楽町時代から、宮町遺跡の調査・研究にかかわってこられました。
 【第2回】「保良宮」11月28日(土)14:00~
   講師 千歳則雄さん(皇子山を守る会)
      小松葉子さん(滋賀県文化財保護協会)
   保良宮推定地を歩き、歩き、そして研究を重ねられている方々です。
 【第3回】「近江大津宮」12月5日(土)14:00~
   講師 櫻井信也さん(栗東歴史民俗博物館)
   博物館の櫻井さんから、じっくり大津宮の話を聞けるチャンスです! 

5調査研究報告会
 「古代の祭祀―官衙遺跡調査事例を中心に―」
  12月13日(日)13:00~博物館研修室
  市民学芸員のみなさまのお手伝いをお願いします。

★今後の展覧会
・特集展示『地のまつりと水のまつり―古代の役所と祭祀―』11月14日(土)~12月27日(日)
 展示解説会 11月29日14:00~
特集展示『文化財と拓本』(仮) 1月9日~2月21日(日) 

★旧中島家のかまど再生、無事終了しました。スタッフの皆様、お疲れさまでした。
さっそく、体験教室で使用されています。なお、かまどめし事業は来年4月から再開の予定です。

IMG_1440


◆いずれの行事も参加できる方は栗東歴史民俗博物館まで◆

↑このページのトップヘ