栗東歴史民俗博物館市民学芸員の会のブログ

2015年01月

2月例会は以下の通りです。

1都名所圖會輪読会 214日(土)13:30

2文化ボランティア・竹村家鉄道資料整理 
  27日(土)13:30~
  2月26日(木)13:30

3むかしのくらし体験教室
  2月 3日 13:00 竿(市内小学校)
  2月 5日   9:30  竿
    2月10日 13:00  竿
  2月13日  9:30 竿
  3月 3日  9:30 竿

4展示「手仕事の時代~桶屋の仕事~」1220日~2月15日
  ★展示解説会は1月31日14:00~参加しましょう!!

5展示<予告>「中沢の歴史と文化」2月28日~

6市民学芸員の会総会
  3月28日(土)15:00~
  ★会員の皆様参加お願いします★
 

◆いずれの行事も参加できる方は栗東歴史民俗博物館まで◆

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1月24日 栗東市手原遺跡で説明会が開催されました。

この遺跡、白鳳時代の寺院があったことで知られていますが、最近の調査で古代の役所かも・・と思われる建物跡などが発見されています。とくに今回調査されている手原遺跡北側一帯は、開発に伴って広く調査され、規模が大きい建物がみつかっています。
今回発表されたのは、建物群にともなう地鎮跡です。
穴の中に蓋をした甕が十文字に配されていて、なかに銭が5枚づつ納められていたといいます。
平安時代の祭祀跡がそのまま埋もれていて、まるでタイムカプセルのようです。
千年以上たった時代の人たちが発見して、大勢の人が見学するなんて、平安時代の人々は思いもしなかったでしょう。
また、これが博物館に展示されるのがたのしみです。
そして、手原遺跡が平安時代にどんなところだったか、もっともっと解明されていってほしいとおもいます。

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 大勢の見学者が調査担当者の解説を聞きます。

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大きな建物跡の周りをぐるぐる。平安時代に思いを馳せます。


栗東歴史民俗博物館では、展示「手仕事の時代~桶屋の仕事~」が開催されています。
高度経済成長期の前、大量生産のプラスティック容器などが出回る前に、暮らしの身近にあった桶や樽。
さまざまな用途に使われ、修理をして大切に使われてきた道具と、それを作ってきた職人さんにスポットがあてられています。

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桶屋さんの機能的な作業場を復元。
(※撮影・掲載にあたっては栗東歴史民俗博物館の許可をもらっています)

近頃では簡単な容器すら使わず、スーパーで出来合いのものを購入し、トレイや袋は簡単にすてる・・
そんなことが日常になってしまっています。
大量生産されたものに、ビニル片などの異物混入があったことなど、食の安全性がも世間をにぎわせていますよね。

今回の展示では、すこし昔の人たちがつかい続けてきた手がかかるけれど機能的な道具をとおして、便利な今の生活をちょっと立ち止まって考えてみる、そういう機会を提供してもらっている気がします。

もっと詳しく知りたい、いやいや昔のことについてもっと自分の知っていることを伝えたい。
そんな方は、1月31日の展示解説会(14:00~)に行きましょう。

今年は年始から雪が多く、寒い日が続いてます。
そんな中、旧中島家住宅をのぞいてみました。
平日は、小学校の体験学習でにぎやかな旧中島家ですが、休日は比較的ひっそりとしています。

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寒いので、障子はしまっていますが・・・・

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中に入ると、かまどには火が入っていて、火吹き体験の準備が行われています。
中島家の管理人さんは、火の勢いを調節しています。
かまどの前は、寒い家の中でもほのかな温かさがあります。

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旧中島家住宅の「デイ」。土間を上がったところにあり、昔は家の主人がくつろいだり、客を迎えたりした部屋です。奥に写っているのは「オクノマ」。仏壇があります。
閉められた障子を通して差し込むほのかな日差しは、すこし昔の冬の暮しを感じさせます。

まだまだ厳しい寒さが続き、管理人さんには大変な季節です。




いがぐりの会 会員のみなさま、会員でないけれどブログを見てくださった方、あけましておめでとうございます。

竹村家鉄道コレクション整理や、旧中島家での昔のくらし体験教室などのボランティア、私たちの学習の場である輪読会にくわえ、今年は、かまど再生なども行われます。多様な活動の中から、興味をひろげていければと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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(大雪のお正月になりましたね。1月2日旧中島家にて。)


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