2014年11月

国境から今須宿をめざします。

国道を横切ると、「車返し地蔵尊」の看板がみえてきます。


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室町時代、すでに荒れ果てていた不破の関屋からもれる月の光がに風情があると二条良基がきき、都から牛車でやってきたということです。ところが関守が気を利かせて板庇を修繕してしまったので、二条良基は不破の関の手前で引き返した・・という伝説があるところです。

文和2年(1353)、足利義詮が御光厳天皇とともに美濃に逃れた時、関白二条良基が同行し紀行文『小島のくちすさみ』を書いています。その中で「ふわの関屋はむかしだにあれにければ、かたのやうなる板びさし竹のあみどばかりぞのこりける・・・」と記しています。このほかにも室町時代の日記や紀行文に不破の関屋があれていることがかかれていて、当時の文化人が風情を感じていたことがわかります。荒廃した風情ある不破の関が、そうした伝承をうんだのでしょう。


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 妙応寺へ抜ける隧道

さて今須宿に入ります。

左手には妙応寺へ抜ける国道の隧道があります。今須宿はもともと妙応寺の門前としてさかえたということです。この妙応寺、曹洞宗のお寺で、精進料理を食べさせてくれる寺としても知られています。


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一里塚を通り過ぎ、国道を横切ると峠道に入ります。緩やかな上り坂を登っていくと「今須峠」です。この辺りは今も昔も交通の要衝。中山道と国道、鉄道が交錯しています。


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鉄道の隧道。

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のどかな峠道の風景ですが、昔から難所としてしられていました。

そうしたなかで常盤御前の伝説が生まれます。常盤御前が子の義経を追って東国に向かう途中、今須の山中で寝込み、そのとき盗賊に殺されてしまう。義経は常盤を気にかけ上洛するが山中で常盤の最後を聞き、盗賊を討ったという話。街道沿いには常盤御前を供養する地蔵や、常盤御前の墓所などが言い伝えられています。


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旅人みまもる常盤地蔵。

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常盤御前の墓所を伝える石塔。
ここは広場になっていて、本日の昼食場所となりました。

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山中村の鶯の滝。
さあ、不破の関に向けて出発です。

つづく

 

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真紅の楓並木をながめながら美濃に向けて歩いていきます。


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緩やかな登り坂の途中、神明神社がみえます。ここは長比(たけくらべ)砦(野瀬山城)への登り口になっています。姉川合戦の際、堀秀村が近江への入り口を守った砦で、当地が街道の要所であったことがよくわかります。

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しばらくいくと、長久寺集落にでます。柏原村の枝郷で、慶長7年の検地で15軒あったそうです。ここは近江、美濃の境、「寝物語の里」として知られます。

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その名の由来となった国境の細い溝。近江側に「亀屋」美濃側に「両国屋」という旅籠屋がありました。伝説によれば、義経が東国に去るとき、そのあとを追ってきた家臣江田源蔵が宿の主人と話しているのを隣国の宿に泊まっていた静御前の耳にするところとなり、二人がめでたく会うことができ一緒に旅立った・・ということです。街道筋ならではの、ロマンのあるエピソードです。

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現在の集落も、溝を挟んで東の家は岐阜県、西は滋賀県。お隣さんが他府県の人、ということになります。不思議な感覚ですね。なお、建物の建材をベンガラで塗るのは滋賀県の特徴で、国境から東には見られないということです。

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③につづく。


中山道67宿のうち、江戸からは60番目になる柏原宿が、今回のウォーキングのスタート地点です。柏原駅で下車の後、柏原宿を散策します。街道の両脇の家並みは江戸時代の風情を残しています。
なかでも目を引くのが「伊吹堂」の建物。この伊吹艾本舗は、良質なことで知られる伊吹艾を売る店舗のなかでも、柏原の地で初めて店を開き、現在まで残る唯一の店舗です。艾を江戸で売り、伊吹艾という浄瑠璃まで作って宣伝し、財をなしたといいます。店舗内には広重も描いた等身大の「福助」人形が置かれているそうですが、今回は見ることはできませんでした。

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柏原駅からは若干、醒ヶ井方面に進んだわけですが、艾屋で引き返し、関ヶ原方面に出発です。街道の中央には融雪の施設が設置されていて、冬の厳しさが感じられます。

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ウォーキング当日は、小春日和。冬野菜を植えた畑から、紅葉に染まる山、そしてその向こうに冠雪間近の伊吹山が望めます。


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秋の風情をかんじつつ、柏原宿の東見付を過ぎると、左手に小さなお堂が。浄瑠璃などで知られる「小栗判官・照手姫」の説話がある、照手姫笠地蔵です。武蔵国で毒を飲まされ殺された小栗判官が餓鬼の姿になって当地に至り、美濃の国にいた照手姫が自分の夫と知らず餓鬼の乗った車を引いていくというもの。途中野ざらしの地蔵様をかわいそうに思い自分の笠をかぶせ祈ると、「立ちかへり 見てだにゆかば 法の舟に のせ野が原の 契り朽ちせじ」とのお告げがあり、勇気をもらって熊野権現へ行くと、お告げのとうり小栗判官が生き帰る…という話です。


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地蔵堂を過ぎると、真っ赤に染まった楓並木が目に入っていきます。ここの楓並木は明治にはいって整備されたものですが、立派な古木です。秋を彩る楓・・をながめつつ近江と美濃の国境を目指します。(つづく)

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11月14日土曜日
昼すぎまで行われていた「かまどめしを炊こう」に引き続き・・
午後は文化ボランティアで、竹村定治鉄道コレクションの整理です。

外国車両を分類し、木箱に収納。この木箱は市民学芸員の手作りです。
多数のコレクションを効率的に収納できるよう、細かく計算された形になっています。
鉄道模型は、車体に車両の名前が細かく書かれています。これまでこれを分析する作業を行っていました。
そして、ラベルを印刷し、一点一点添えていきます。
次回は22日(土)午後に行います!

旧中島家住宅に隣接する、いがぐり農園では定期的に作業をおこなっています。
今日は秋晴れの農園日和。

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たくさんのサツマイモが収穫された畑。かまどワークショップでは美味しい焼き芋が振る舞われました。
このほか、こちらで収穫された野菜は、竿ばかり体験で重さを量る材料としても使われます。
今日は収穫後の畑を耕し、土づくりをします。
奥の畝で作業するのは市内の中学2年生。職場体験で博物館の仕事を体験中です。

こんもりとした植物は・・

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たくさん実をつけた棉。
パカッとひらいたコットンボールを収穫します。
収穫した棉は、綿繰体験などで使うのです。

夏の間、草取り、水やりと大変だったいがぐり農園。これからは冬に向けての準備です。
一緒に作業していただける方募集中です(^O^)/






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