2014年09月
旧中島家のかまど再生!!
私たち市民学芸員も、博物館教室のお手伝いなどでなじみ深い民家です。
旧中島家住宅のかまどは、中島家に住んでいた人の記憶をもとに、地元で実際にかまどを作ったことのある古老と、当時の学芸員の手によって築造されました。
そして20年近く、火吹き体験や炊飯体験など体験学習の場として活躍してくれました。
かまどの煙は、屋根の防虫など、家を守る役割も果たしています。
昔のくらしの中でも、修繕したり築造しなおしたりしながら使われていたように、そろそろ中島家のかまども老朽化して作り直す時期になってきました。
そこで博物館と市民が一体となり、かまどを再生するプロジェクトが始まったのです。
すでに地元各地にのこされたかまどの調査がはじまっています。
そして、いよいよ10月19日には「旧中島家住宅ヘッツイ(かまど)再生ワークショップ・シンポジウム」が開かれます。
わたしたち市民学芸員の活動は・・
「かまど炊飯体験」です。
実際にかまどでごはんを炊き振る舞う、ワークショップのサポートです!!
炊き立てのご飯をおにぎりにし、食べてもらうお手伝い。
日頃体験イベントはちょっと苦手...と思われている方もぜひ、この機会に参加してみませんか?
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栗東市の狛犬が公開されています~MIHOミュージアム
秋は展覧会のシーズンです。
そんな中でも...
MIHOミュージアムで開催されている『獅子と狛犬―聖獣が来たはるかな道―』は圧巻です。
(会の活動ではありませんが、栗東の文化財も公開されているので少しばかり報告を・・・。)
数ある展示品のなかで、栗東市民としましては、五百井神社の狛犬と男神坐像が必見です。
五百井神社は栗東市に所在する式内社ですが、昨年の9月16日、台風18号で被災し社殿が倒壊してしまいました。
そして周囲の泥水が引いたのち、地元の方々の手によって懸命に捜索が行われ、男神坐像1躯、狛犬1対が救出されたのです。
今回の展示で初めて公開された神像と狛犬。平安時代の神像は凛としたお姿の中に、自然災害にあった憂いも感じられるようでした(完璧に主観ですが)。そして、両脇には、神像をお守りする狛犬が・・・。ガラスケースの前からしばらく離れられなくなりました。
このほか、栗東市の誇る大宝神社の狛犬が展示されています。
重要文化財の狛犬は10月5日まで限定の公開です。
この機会にぜひ、会いに行きましょう!!
棉の果実がふくらんできました
果実がふくらみつつあります。
これがはじけたら、いよいよふわふわのコットンボールが現れるのです。楽しみ。
10月から2月にかけて、 栗東歴史民俗博物館には栗東市内外の小学生が体験学習で来館します。
市民学芸員は、昔のくらし体験学習をお手伝いします。
一緒に活動していただける方、募集してます(^.^)/。
また日程・内容など、アップしていきたいと思います。
秋の展覧会が始まっています
栗東歴史民俗博物館では特集展示「近世の仏画・頂相―中世の優品とともに―」(会期:2014年9月13日(土曜日)から10月26日(日曜日)まで)が始まっています。
この展示は栗東歴史民俗博物館の収蔵資料から、中世・近世の仏画・頂相が特集されているもの。それぞれの時代の性質を感じ取り、近世の宗教文化にも関心を深めてもらおうというのが今回のテーマとなっているそうです。
この秋は、地元に伝来する貴重な文化財を目にするチャンスです。お友達・ご家族おさそい合わせの上、博物館に行きましょう。
そして、今回のテーマが難解だ…と思われる方、ぜひ 展示解説会〈9月21日(日曜日)14時から〉に行きましょう!!
...ちなみに、頂相とは禅宗で師または高僧の肖像画のことです。禅宗で大変重要視されたもので、日本では室町~江戸時代に盛行し、日本の肖像画に大きな影響あたえたとのことです。