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講演会では初めに、私たち市民学芸員の会から竹村コレクション整理について報告。膨大な竹村コレクションを受け入れた時から、分類の過程、ケースの作成から展示まで10年のとりくみが紹介されました。整理のなかでわかってきた竹村氏のコレクションのコレクションの正確さ。竹村氏の足取りなどがわかってきたことなども報告されました。


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丹後藤織保存会さんからは保存会長の井之本さんと会員の坂根さんから報告。丹後藤織保存会の活動は、井之本さんが学芸員として丹後山間部にのこっていた藤織を展覧会に取り上げたのがきっかけといいます。このが反響大きく、丹後のおばあちゃん達による講習会を実施され、現在まで
33491人が講習を受けているそうです。講習といっても丹後山間部で1泊2日を7回の長丁場。藤の採取から機織りまで経験するものです。おばあちゃんたちが「のの」(藤布)とよぶ藤織の工程にはいろんな工夫があるそうです。しかし近年は会の高齢化が課題になっているとのこと。そんな中で平成25年にはサントリーの地域文化賞を受賞され励みになったといいます。本日は実際の各工程の藤をご持参いただき、硬い木から味わい深い織物になるまでを目にすることができました。


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次になにわホネホネ団から団長西澤さん、団員乾さんの報告です。舞台は大阪市自然史博物館。自然史博物館では開館当初から友の会と育ってきたとのことです。現在は
14名学芸員がおり、その各分野に沢山のアマチュアグループがある。ホネホネ団は動物研究グループにあるそうです。クジラから小動物までさまざまな動物の死骸から骨格標本をつくります。現在団員は380名。子ども、家族、獣医学部学生も。最近アート系の人も参加するようになったといいます。ホネホネ団活動開始から博物館の骨格コレクションが急増したとのことです。活動ではお金・時間・精神的負担できるだけ減らす、グッズ売って経費を稼ぐ工夫も。メインの目的と違う活動も後押しし、活動の幅を広げます。活動を通じうまくいくには、学芸員との間取り持つ世話役の存在が大きい、また公的機関に足場があるのが有りがたいといいます。衛生教育にも配慮し無事故の継続もとりくみます。人と野生動物のあり方を探り、仲間を大切にしてきた15年の活動。時期を団長どうするか、学芸員が変わったらどうなるか・・が目下の課題とのことです。

 

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最後に意見交換がありました。コーディネーターは栗東歴史民俗博物館で市民学芸員を育てていただいた佐々木元館長です。佐々木元館長は、栗東歴史民俗博物館市民学芸員の会設立経緯にふれ、市民学芸員研修から始まった活動で、参加者が何をしたいのか。それぞれに会うテーマをもとめ、名所圖會の輪読、竹村コレクション整理がはじまったと説明。そして長年の取り組みのなかで竹村さんの生きざまを考えるところまできてるかなと思う、と感想をのべられました。

藤織保存会からは補足として、これまでの取り組みの中で魅力的で個性的なな参加者がくることで、相互通行できる、と感想を述べられました。
ホネホネ団からは、自ら満足感を作れるのがいいボランティア。博物館としても、博物館を活かせる人を巻き込むのも重要であると補足がありました。
 私たち市民学芸員の取り組みを報告した山内さんは、市民学芸員雄活動では自分のやりたい事を楽しむ。遊びからがスタート、でもあそびだからこそ真剣にとりくみたい、と感想を述べられました。

最後に館の大西学芸員から、市民と連携してカマド再生を行ったことが報告されました。。市民学芸員も参加し、100人くらい関わって中島家のかまどを再生した。目的がはっきりしてたので人が集まりやすかったと感想を述べられました。

本日の講演会では異なる分野の博物館で、市民が取り組んできた活動を聞くことができ、貴重な時間を過ごせました。なんといっても報告する方々の、取り組みに対する「愛」が感じられました。

市民として博物館にかかわる市民学芸員。仕事ではない活動の場であるからこそ、「楽しむ」ことが一番。そこから活動が広がるのだと感じました。