中山道67宿のうち、江戸からは60番目になる柏原宿が、今回のウォーキングのスタート地点です。柏原駅で下車の後、柏原宿を散策します。街道の両脇の家並みは江戸時代の風情を残しています。
なかでも目を引くのが「伊吹堂」の建物。この伊吹艾本舗は、良質なことで知られる伊吹艾を売る店舗のなかでも、柏原の地で初めて店を開き、現在まで残る唯一の店舗です。艾を江戸で売り、伊吹艾という浄瑠璃まで作って宣伝し、財をなしたといいます。店舗内には広重も描いた等身大の「福助」人形が置かれているそうですが、今回は見ることはできませんでした。

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柏原駅からは若干、醒ヶ井方面に進んだわけですが、艾屋で引き返し、関ヶ原方面に出発です。街道の中央には融雪の施設が設置されていて、冬の厳しさが感じられます。

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ウォーキング当日は、小春日和。冬野菜を植えた畑から、紅葉に染まる山、そしてその向こうに冠雪間近の伊吹山が望めます。


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秋の風情をかんじつつ、柏原宿の東見付を過ぎると、左手に小さなお堂が。浄瑠璃などで知られる「小栗判官・照手姫」の説話がある、照手姫笠地蔵です。武蔵国で毒を飲まされ殺された小栗判官が餓鬼の姿になって当地に至り、美濃の国にいた照手姫が自分の夫と知らず餓鬼の乗った車を引いていくというもの。途中野ざらしの地蔵様をかわいそうに思い自分の笠をかぶせ祈ると、「立ちかへり 見てだにゆかば 法の舟に のせ野が原の 契り朽ちせじ」とのお告げがあり、勇気をもらって熊野権現へ行くと、お告げのとうり小栗判官が生き帰る…という話です。


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地蔵堂を過ぎると、真っ赤に染まった楓並木が目に入っていきます。ここの楓並木は明治にはいって整備されたものですが、立派な古木です。秋を彩る楓・・をながめつつ近江と美濃の国境を目指します。(つづく)